ペットボトル (PET bottle) とは、合成樹脂(プラスチック)の一種であるポリエチレンテレフタラート (PET) を材料として作られている容器。
約9割が飲料用容器に利用されるほか、調味料・化粧品・医薬品他の容器にも用いられている。それまでガラス瓶や缶などに入れられていた物の一部がペットボトルに置き換えられた。ペットとも呼ばれる。ただし欧米諸国では plastic bottle であり、「ペットボトル」の言葉は日本しか通用しない和製英語である(ペットボトルを構成する素材であるPETについては、そのままピー・イー・ティーと読む事が多い)。
正確にはペットボトルとはあくまで容器のみを指し、ペットボトル入りの飲料はペット飲料と呼ぶが、日常会話ではペット飲料を指してペットボトルと呼ぶことが多い。
ペットボトルは日本では1977年にしょうゆの容器として初めて使用され、その後1982年に飲料用に使用することが認められて以来、多くのメーカーで使われるようになった。
目次 [非表示]
1 特徴
1.1 色
1.2 形状
1.3 容量
1.4 重量
2 水筒の代替品としての使用
3 種類
3.1 保存温度帯分類
3.2 内容物分類
4 ペットボトルを利用した製品
5 製造方法
6 コスト
7 リサイクル
7.1 家庭でできる二次利用
7.2 廃棄(排出)方法
8 リサイクルの課題
8.1 コスト
8.2 再資源化率
8.3 その他
8.4 武田邦彦の指摘
9 ペットボトルに関する事件・事故
10 関連項目
11 参考文献
12 外部リンク
[編集] 特徴
軽くて丈夫。 軽度の凹みであれば自ら元に戻る性質を持つ。大きく凹ませると元には戻らない。
酸素透過性があり、内容物の酸化劣化があるため多くの飲料で酸化防止剤としてビタミンCが添加されている。 このため、長期保存には適さずワインなどには向かないと言われている。
[編集] 色
基本的には無色透明。ペットボトル自体に赤や緑などの半透明色を持ったものもあるが、日本国内で生産されるボトルはリサイクルを考慮し全て無色透明化された。
無色透明なものに色を付けたように見せる手法として、中身の液体の色を利用する方法、色付きラベルをペットボトル周囲に貼り付ける方法がある。
[編集] 形状
俗称ではあるが、大きく分けて以下のように分類することができる。
角型ペットボトル
直方体型のもの。
丸型ペットボトル
円柱型のもの。
特殊型ペットボトル
上記に分類されないもの。例として
コカ・コーラから発売されたファンタは串団子状になっている。また、同社から発売された爽健美茶はダイヤモンドカット形になっている。
サントリーから発売された伊右衛門の店頭用500mlタイプは、くびれた竹筒の形をしている。
キリンビバレッジから発売されている生茶は「ペコロジーボトル」を採用(2lボトルのみ)しており、通常より潰しやすいものとなっている。
ペットボトルの形状によって、商品イメージや販売数に影響が出るようにもなってきており、特に飲料メーカーは各社しのぎを削っている。
[編集] 容量
日本で流通している主要な飲料用ペットボトルの容量は以下のとおり。(注:ペットボトル自体の容量ではなく、そこへ入れる内容量を主体として分類した。)多く見受けられるものは太字で示した。
190ml
200ml
270ml
275ml
280ml - ホット(加温)対応飲料の多く(キャップがオレンジ色)
290ml
300ml
310ml
320ml
330ml
350ml - コールド(冷却)対応飲料の多く
410ml
425ml
450ml
490ml
500ml - コールド(冷却)対応飲料の多く
555ml
700ml
850ml
900ml - アイスコーヒーの多く
930ml
1L (1000ml) - 主に醤油
1.5L (1500ml) - 炭酸飲料の大容量版
2L (2000ml) - 主に飲料水、お茶、ウーロン茶など非炭酸飲料の大容量版、炭酸飲料では一部地域でコカ・コーラが存在する。
2.7L (2700ml) - 一部焼酎、ウイスキー
4L (4000ml) - 一部焼酎、ウイスキー
[編集] 重量
用途や容量にもよるが、20〜50g程度が多い。小型の物でも20〜30g程度で、350mLアルミニウム缶の16g程度に比べると重い。
[編集] 水筒の代替品としての使用
日本では2000年代以降、自動販売機とコンビニエンスストアのシェア拡大や使い易さや手軽さなどの理由に伴い、全国どこでも容易に手に入るペットボトルが10代から30代の若者を中心に、水筒の代替品として多く使用されるようになった。旧来の製品としての水筒が使用されることは減少しつつあり、一時期より見かけなくなくなってきている。
普及数が水筒よりも上回っており、遠足や外出等には水筒よりペットボトルが多く出回っている。ペットボトルを携帯する際は、別売の専用ストラップに吊り下げて携帯したり、ペットボトルカバーやタオルなどに包ませて保温性(保冷性)を高めて使用することがあり、ペットボトルを水筒の代わりとして利用する事を前提とした関連商品も各種開発されている。その反面、ボトルを裸の状態にして使用することは少ない。
美白、美肌
ただし、代替品としても殆どが一時的であり、長期間使用するとボトルが傷み、水垢やぬめりなどで汚れて菌が繁殖し不衛生になってしまうことから、一つのボトルを何ヶ月から何年もの長期間にわたって使用する例はほとんどない。そのために、定期的な交換や清掃を行わなければならない。水筒に比べ容量や保温性にも欠けてしまうと言う欠点がある。
わきが
[編集] 種類
[編集] 保存温度帯分類
保存温度帯(販売温度帯)により分類したペットボトルの種類。
標準温度帯用
アンチエイジング
常温や冷蔵時に利用される、ごく一般的なペットボトル。キャップの色は基本が白だが、特に制約はなく様々な色が存在している(ボルヴィックなど海外製品で特に)。
高温度帯用
豊胸
ホットウォーマーなどで、ペットボトル容器ごと温めることを想定して作られたペットボトル。高温度でも内容物に変化が出にくいように改良されている。PET樹脂自体は酸素透過性があり、高温になると更に透過性が増大し内容物の酸化劣化をもたらすが、高温度帯用の製品では容器の厚みを増やしたり、酸素遮断層をサンドイッチや内面にDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティング処理することにより加温時の酸化劣化を防いでいる。缶に比べて熱くなりすぎず、そのまま手で持っても火傷をすることが少ない。1999年にサンガリアが「あったかいお茶」で商品化に成功、以後は急速に普及し始めた。電子レンジなどで加熱するまでの温度帯になると、形状が変形する物もある。標準温度帯での保存も可能。キャップの色はオレンジ色。
冷凍温度帯用
視力回復
ペットボトル飲料を凍らせて持ち歩くことが流行りはじめた為、冷凍庫などで、ペットボトル容器ごと冷却することを想定して作られたペットボトル。冷凍による内容飲料の膨張に耐えられるよう、外装からラベル・キャップ、雑菌などへの改良・対策がされており、サンガリアの氷晶シリーズがはじめての商品化。冷凍させると中身の膨張による変形はするが破損はしない。2003年に登場した。標準温度帯での保存も可能。キャップの色は水色。
[編集] 内容物分類
脱毛
中に入れる内容物により分類したペットボトルの種類。
炭酸飲料用
炭酸飲料用は内部の炭酸ガス圧力に耐えるために厚肉ボトルを使用し、底に凸凹を設けて、炭酸ガスの圧力を分散させ内部圧力に耐えられるよう補強されている。この底の形状をペタロイド形状という。以前は底が凸半球で、立たせるためにベースカップで覆われていた。
レーシック
[編集] ペットボトルを利用した製品
近年では飲料(ソフトドリンク)での利用が最大の利用用途で、飲料入りのペットボトルをペット飲料という。他にも、調味料や酒類を入れた製品もあるが、酒類への利用については、ソフトドリンクと間違えやすいとの批判的意見が多い。その他、食品用以外にも非食品の洗剤等にも使われることがある。
美容整形
飲料(ソフトドリンク)
茶系飲料
乳飲料
ミネラルウォーター
炭酸飲料
植毛
果実系飲料
調味料
醤油
みりん
ソース
酒類
インプラント
日本酒 - 主に香典返し用の200〜300mlのものが多い。
焼酎・ウイスキー - 1.8〜4Lの大型ボトルが多い。
酎ハイ
アサヒビールが日本国内大手初のペットボトル入りビールを2004年に発売すると発表したが、国際環境保護団体のグリーンピース・ジャパンから、環境面での批判を受けたことなどから発売を見合わせた。海外ではペットボトル入りビールは販売されているが、国内では他社が追従しなかったことから、アサヒビールは孤立したかたちとなり、発売予告を撤回せざるを得なかった。
ペットボトル入りの牛乳については、法規制により長く認められていなかったが、業界団体が牛乳消費拡大を目指しての法改正を含めた規制緩和を求める動きにより、2006年認められることになった。しかし、ペットボトルに牛乳を充填する設備を導入するのに数十億円かかるといわれ、消費者のニーズもさほど多くないことから現時点で販売しているメーカーはない。他方ミルクコーヒーなど、ペットボトル入りの乳飲料は、認められており、商品も多く存在する。
[編集] 製造方法
射出成形機で、試験管状のプリフォーム(パリソン)を成形し、プリフォームを延伸ブロー成形機でボトル状に成形する。 口部分が白いボトルは、プリフォーム成形後に口部分のみ熱をかけ、PETを結晶化させている。
射出成形機ではカナダのハスキー社や、延伸ブロー成形機ではフランスのシデル社等、日本国内のペットボトル製造でも海外メーカーのシェアが高い。